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ネコの乳び胸

 先日、8歳のチンチラが元気がなく、食欲不振との事で来院しました。血液検査の結果FIV陽性だったので、猫エイズ関連の疾患と仮診断して対処療法に入りました。ただ肺音が少し荒いかなぁ、と引っかかる所はありました。
 翌日来院した時には元気になっていて、食欲も出てきたとの事で安心していましたが、数日後呼吸が荒くなったとの事で再び来意にしました。

ネコの乳び胸1

ネコの乳び胸2

 胸部X-ray検査では胸水貯留が認められました。抗生剤も処方していて、状態もやや改善していたことから「膿胸かな?」とも思いましたが

ネコの乳び胸3

ネコの乳び胸4

胸水を抜去した所、「イチゴミルク」のような液体が採取されました。遠心した所、白濁した上澄が確認されました。
 「乳び胸」の特徴です。

ネコの乳び胸5

 顕微鏡では小リンパ球が多数、好中球やMφも見られました。

 乳び胸は胸管の破綻によって、胸腔内に乳ビが溜まる状態です。ただし明らかな胸管の破綻が認められないものが大部分であるとも言われていて、単純にその破綻部を外科的に修復すればよいものではありません。
 結局この乳ビを定期的に抜く以外にあまり他に治療法がありません。
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