犬の肝細胞癌

先日、犬の肝臓に出来た腫瘤の摘出手術がありました。健康診断時に肝臓の腫大と、ALP,T-CHOL値の上昇を認め、超音波検査を実施しました。


肝臓全体の腫脹と、左中腹部に嚢胞状にシストが形成されていました。肝臓の割面は全体的に概ねフラットですが、表面にやや凹凸が見られました。


回復したところ、肝葉全体が腫瘤状に腫脹していました。肝全体の色調も黄色見かかっていました。

肝葉先端にはやはり嚢胞が形成されていました。

手術は無事終了しました。
これだけの腫瘤が形成されていても、超音波検査では肝臓の割面はそれほどの異常は認められないのです。

切除した腫瘤のスタンプ標本です。外見上は肝細胞癌ですが、顕微鏡的にはあまりよくわかりませんでした。
結局病理検査には送りませんでした。
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