
動物病院では毎年この時期、フィラリアの予防や狂犬病などでものすごく忙しくなります。今日は土曜日という事もあり、ものすごく来院されました。私は前日のセミナー参加で、今日は少し遅い10時から香川県から出勤しましたが、病院に到着した頃にはすでに駐車場は満車でした。
さて今回の症例ですが、1週間前下痢と食欲不振で来院された12歳のM・シュナウザーです。直感で子宮蓄膿症かなぁ~と思ったので、腹部の超音波検査をした所子宮の異常はなかったのですが、左腎に腎結石、肝臓に結節病変、膀胱結石、脾腫が見られました。
しかし血液検査では白血球の増加と若干の貧血以外は見られなかったので、いまいちパッとしない結果となりました。例えば腎結石で腎不全などに進行していれば、血液検査結果に出て来るはずなのです。
これらの超音波検査結果が食欲不振につながるかどうかの決定的な証拠はまだありません。
結局この時は抗生剤と、下痢止めの薬を処方して、次回の来院時に尿を持ってくるように指示しました。
そして1週間後、超音波検査にて子宮蓄膿症が確認されました。

やっぱり一番最初の直感が正しかったのです。