ネコの下顎の骨折
ネコの陰茎の異常
クリスピークリームドーナツを食べてみた
Ario倉敷 オープン
第32回 動物臨床医学年次大会
肛門周囲腺腫と毛包上皮腫
今日はセミナーだったけど・・・
今日は恒例のセミナーで、香川県に行かなければいけなかったのですが、急患やらなんやらで結局病院を出たのは夜の8時15分。いつも私が通常の日程で帰宅する時間です。
セミナーに間に合わすためには、6時30分には病院を出なければいけません。最低でも7時には出なくてはならないのですが・・・・
結局夜9時スタートのセミナーに1時間ほど遅れて参加しました。
セミナーに間に合わすためには、6時30分には病院を出なければいけません。最低でも7時には出なくてはならないのですが・・・・
結局夜9時スタートのセミナーに1時間ほど遅れて参加しました。
犬の尿管破裂

先日、嘔吐があるとの事で10歳のシェルティー(未避妊、♀)が来院しました。


腹部の超音波検査にて右腎のすぐ尾側にMASS状の低エコー像が見られました。位置的に卵巣腫瘍が疑われましたが、嘔吐と直接関係性が低いと考え、この日は吐き気止めの処置のみをしました。
翌日も嘔吐があるとの事で来院したので、再度超音波検査をした所、腹水の所見があったので、「腹腔内出血」と考え開腹手術を行いました。

開腹した所、確かに腹膜炎・腹腔内出血の所見はあったのですが、腎臓尾側のMASSの正体は大きな血腫で、卵巣子宮は正常でした。
そしてその出血・血腫の原因は「尿管破裂」だったのです。

事前の腹部超音波検査で、膀胱内に多数の結石がある事は分かっていたのですが、結石による尿管破裂だったのです。

右腎と卵巣・子宮を摘出したのですが、腎盂には結石が形成していました。

膀胱内の結石も摘出しました。
今回の症例は膀胱結石がある事が、事前に分かっていながら、尿管破裂を予想出来ず反省する点が多かったです。手術が成功したのが唯一の救いでしたが・・・・。
ネコの肛門の腫瘍

先日、10歳のアメリカン・ショートヘア(避妊済み♀)の肛門に直径2㎝の腫瘤があるとの事で、切除手術をしました。

肛門の真上、12時の方向にあり、一部が肛門の粘膜にまでかかって来ていました。
肛門周辺の腫瘍の摘出で気を付けなければいけないポイントは、出血しやすいという事です。加えてあまり大きく切除出来ない事です。
通常の腫瘍ですと、再発を防ぐために割と大きめにマージンを取って切除するのですが、肛門の周辺には大事な筋肉や、直腸があるのでそうはいきません。特に今回の症例の様に、肛門粘膜にかかっている腫瘍の場合は腫瘍ギリギリの所を切るしかありません。


手術は上手く行きました。
肛門粘膜を皮1枚で残して、周辺を縫合して整形しました。

院内での腫瘍のFNA検査では、上皮系の細胞が見られました。ネコの皮膚腫瘍でよく見られる基底細胞腫のようにも見えますが、飼い主が病理検査を希望しなかったので、腫瘍の詳細は不明です。