狂犬病やフィラリアなど予防の業務が落ち着く6月から本格的に勉強を始めました。
目標の学習時間は、昼1時から4時の3時間です。もちろん昼に手術や処置が入れば勉強はできませんが・・・

使用したのはTACから出ている、過去問題集です。12年分と十分なボリュームです。
過去問12年分を8月中旬までに2周回す予定でした。
まず過去問に取り組んでみて感じたことは、問題文がなかなか分かりずらいことでした。
「らくらく宅建塾」は文章が割とくだけた感じで書かれていて、法律初学者の私にはその辺りが非常に分かりやすく合っていました。
例えば「成年被後見人」とは、精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く状況にあるとして、家庭裁判所による後見開始の審判を受けたもの(民法7条)と法律の条文では書かれています。しかし初学者がこれを読んでもなかなか理解しづらいです。「らくらく宅建塾」は「重い精神障害のため、1億円と1円の区別もつかないような人」と具体的な例で書かれています。

まず過去問を解き、解説を読み、それを「らくらく宅建塾」の空いているスペースに書き込んでいく事にしました。
獣医師国家試験勉強では、当時はちゃんとした教科書がなかったので、一からそれぞれの科目で教科書的なノートを自作したのですが、宅建は見やすい教科書がいくらでも手に入るので、ノートを作る必要はないと考えました。ノートを作ると時間も取られます。
教科書に書き込んでいく事で自分オリジナルの教科書ができ効率的です。
こうして過去問に取り組み、最初のうちは3時間で3問くらいしか解けなかったのですが、次第に要領を得て、2周目のころには3時間で50問、すべて解くことができるようになっていました。法律の条文や判例の独特な言い回しにも慣れることができました。
ただ一人で勉強していると、例えば「代理」の項目では、「本人」「代理人」「相手方」と3人の登場人物がいますが、私は最初「本人」が誰の事なのかいまいちよくわかりませんでした。誰か教えてくれる人がいればすぐに解決するところですが、一人で勉強しているとそう上手くいきません。
しかしより深く丁寧に法律の条文を読むようになると、理解できるようになります。分からなかったことが理解できると快感です。
法律の勉強が次第に面白くなっていきました。